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有名俳優等がボランティアで防災映画を製作!

−主演は緒形直人さん、田中邦衛さん。森繁久弥さんら有名人が多数出演予定−
−消防庁が強力バックアップ−
−日本防火協会は、映画の製作者に−
このたび、消防庁の強力なバックアップにより、防災映画「絆−明日への架け橋−(仮題)」が製作されることとなり、去る8月28日、製作発表が行われました。
この映画は、『ぼくらの7日間戦争』『ザッツ・カンニング』などの話題作を次々と世に送り出し、また自らもロサンゼルス地震を経験した菅原浩志監督をはじめ、日本の映画界で現在活躍している映画人が、「映画を通じて防災に貢献したい」という気持ちから、ボランティア活動として防災映画を製作しようと企画されたものです。映画界では初めての試みで、より多くの人々に観ていただき、「感動」によって人々の防災への関心を高めていくことを目的としています。
製作発表会では、菅原監督、主演の緒形直人さん、田中さんから、「大地震時にいかに生きるかを伝えたい」、「阪神・淡路犬震災の教訓を風化させないためお役に立てれば」など、この映画にかける意気込みが披露されました。倉田自治大臣も、「監督たちの考え方と熱意に感激し、全面的にバックアップすることにした」として、この映画への期待を表明し、秋本消防庁長官からは完成後の活用方法などについて話がありました。また、都合により欠席された森繁久弥さんからは、「映画人として微力ながら防災意識の高揚にお役に立ちたいと思い、私も参加したいと思った」とメッセージが寄せられました。
映画のテーマは、災害時における人と人とのつながりの大切さということであり、映画は、19年前の地震によって母を亡くし、断絶してしまった主人公(緒形さん)と元消防団の父(田中さん)の「絆」を軸に、クライマックスの大地震へと展開していきます。
映画は、映画人のボランティア活動として製作されますが、当協会は、宝くじ収入からの支援や民間からの協賛金をいただき、製作者という立場でこの映画製作に参画していくこととしています。
この映画は、10月20日にクランクインし、来年1月16日に神戸(神戸文化ホール)、1月17日には東京(中野サンプラザ)で試写会を予定しています。そして、少しでも多くの人々にご覧いただくため、非営利の公益目的の利用には、地方公共団体はもちろん、民間にも広く活用できるようにしていくこととしています。
地域の安全のためには、住民一人ひとりが防災意識を持つことが非常に大切です。映画の完成後は、公共ホールや地域のCATV等での上映、研修会やイベント、社会活動、学校活動等での活用を地方公共団体に積極的に動きかけていくこととしていますが、地域や企業主体のイベント等にも、非営利的活動には提供していきたいと考えております。
(具体的な提供方法等については決まり次第ご案内します。)

 

 

 

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